20250223
「AI時代の新・ベーシックインカム論」を読んだ。
実際に日本でBIを導入するためには?というところの解像度を上げたくて読んだので個人的には2章と3章がメイン。
財源の話としては月7万のBIを実現するのに必要なのは100兆円でBI実現に伴い不要となる生活保護などの予算の合計が36兆円となり差額の64兆円をどうするかというのが基本的な問題となる。これは所得税15%、相続税30%の一律引き上げで賄うことができるということで確かにギリ現実的な範囲であるものの実際これを通すのは無理だろうなと思った。
これに加えて著者は国債発行を財源として国民に現金を給付するヘリコプターマネーを提案している。これは実質的には貨幣発行益を財源とすることを意味する。ただ現状の民間銀行が信用創造を行うことができる貨幣制度においては貨幣発行益の恩恵が不当に民間に流れている。そのために100%準備制度などによって信用創造を中央銀行にのみ限定し貨幣発行益をBIとして支給することによってその恩恵を直接国民が享受するべきというのが3章における著者の主張っぽい。
実際日本においてインフレが問題にならない範囲でヘリコプターマネーでどこまでの額のBIまで行うことができるのかというのは気になった。
20250205
「ベーシックインカム×MMT(現代貨幣理論)でお金を配ろう」を読んだ。
ベーシックインカムについてもうちょい知っておきたいなという気持ちがありたまたま図書館で見かけて薄かったのもあり手に取った本。
MMTという概念は初めて知った。
貨幣は発行できるため政府の財政支出には制約はなく本当の制約は資源にあり、課税は財源の確保の目的ではなく需要をコントロールするためであるという考え方にはなるほどと思った。
MMTの発想ではBIの実現には財源が問題ではなくなるためにBIの結果としてうまくまわるのならおkというのが大まかな本書の流れ。
ただあとがきにある通りMMT派はBIではなくJG推しがスタンダードとのことでその意味で本書はちょっと特殊な立ち位置にあるよう。
これだけ読むとBIがすべてを解決するという気持ちになるが、BIにしてもMMTにしても一般的なところを先に押さえておくべきだろうなとは思った。
20250203
麻雀を始めて一か月経ったので現状の記録。
やった(てる)こと
雀魂
東風戦だけやってて今は雀傑2で平均順位は2.39。
銀の間では平均順位は2.3とかで周りの行動を見てても自分のが上だなと感じていたけど金の間からはそうでもなくなった感じだったので勉強を始めた。
リアル
雀魂のアシストなしだとボロボロだったのでネットでもアシストなしのゲームを選ぶとかそういう練習をしないとダメだなと思った。
これだけで勝てる! 麻雀の基本形80
2周した。
5ブロック理論など牌効率の基礎を身に着けるのにはちょうどよかったなと思う。
最後の麻雀の筋トレはやった方がいいんだろうなと思いつつやってない。
以下のサイトで牌使わずともやれるので気が向けばやりたい。
https://www.hayuu.net/mj-workout/
3ヵ月で強者と戦えるようになる 麻雀「超コスパ」上達法
麻雀の基本的なセオリーを知るのにちょうどよかった。
今の時点できちんと読み通すのはしんどかったので軽く1周流して目次だけ頭に入れて同じようなシチュに出会ったときに該当箇所を読み直すみたいな使い方でやってる。
7枚形の待ちは早く覚えた方がいいんだろうなと思いつつやってない。
渋川式 麻雀通信(YouTube)
雀魂のライブ配信のアーカイブをみてる。
特に不満もないが愛着もないので別にいい人が見つかれば移行するかも。
20250131
「ブルシット・ジョブの謎」を読んだ。
昔から素朴な疑問として科学技術の発展により生産性は著しく向上しているにもかかわらず未だに多くの人々が週5労働を強いられているのはなぜなのかというのがある。
ケインズも20世紀末までに先進国では週15時間労働が達成されるとの予測を立てているのにも関わらずの現状を踏まえるとやはりこの疑問は妥当だろう。
特にこの頃AIの発展でWorld CoinなどUBIの話なども上がるようになってはいるものの生産性の向上が労働時間の削減に寄与していない歴史を鑑みると実現に疑問が生じるということになる。
このあたりの解像度を上げるうえでもブルシットジョブの概念は知っておくべきだろうなと思いつつも原書を読むのは億劫で積読のままだったので気軽に読めそうな新書のこれを読んだ。
とはいえ原書の意図を正確に伝えることを重視しているがために冗長というか読みづらい箇所や引用も多々あったのでその要諦を掴む目的としてはもっと適当な本があったかなとは思った。
明らかにBSJの存在は経済的合理性に欠くわけでこれは個人最適の結果として全体最適に至らないという構造的な話なのかなと思っていたがそうではなかった。
自分なりに本書からBSJの発生する仕組みを要約すると以下のようになる。
- 資本主義において新産業の開拓のネタが尽きると資本はFIRE部門に向かう
- FIRE部門が利潤を生み出す
- 生み出された利潤がBSJに投入される
そして
- ネオリベラリズム
- 旧約聖書にはじまる労働懲罰説
- 労働はそれ自体に価値があるという観念
というイデオロギーがこの構造を固定化する。
2から3に向かう力学がわからなかったしこの論理で説明できないBSJも多くある気がして正直あまり納得感はない。この辺の詳細は原書を読んだ方がよいかも。
あとグレーバーからのBSJからの解放の処方箋としてのベーシックインカムの立ち位置が面白い。
なぜなら労働が効率化された結果としてベーシックインカムがあるという発想が自然で自分もなんとなくそう考えていたからだ。ベーシックインカムが労働を効率化するという逆説的な発想は刺激的。
20250121
「ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ」を読んだ。
以下のツイートで興味を持って読みたいリストに入れていたのを消化した感じ。
https://x.com/minowanowa/status/1878226781360341112
頭の"弱い"若者が陰謀論に染まっていく話。
人間のどうしようもなく物語を求めてしまう性というのがよくわかる。
陰謀論と科学を違う最も重要な点は反証可能性だろう。
陰謀論では反証そのものが陰謀だと主張するために構造的に反証が不可能である。この論理は作中においても度々登場する。
当初主人公渡辺と対比されて描かれる飯山が渡辺を否定する根拠はそれは陰謀論だからというラベリングによるもので結局何を信仰しているかの差でしかなく2人の態度には本質的な差は存在しない。
ただラスト飯山がそのことに気づき反論を試みようとする。
目の前に渡辺君がいたら、自分の信念と経験と知識に則って、違うと思ってることは、私は違うと思って、否定したい。本心を言いたい。
一番グッときたシーン。
Xで陰謀論主張する人たちを蔑む人たちの発言を観測してるとこれは科学的な態度故ではなく単なる権威主義でないかと思うことがある。これは先の構造と同一であり両者は紙一重ではないか。真の意味での科学的的な態度でない限り容易に陰謀論に転じてしまうことだってあり得るのだろうなと思う。
まだ色々整理できていない要素もあるのでいつかまとめてちゃんと記事の体裁にするかも。
20250117
Xでお名前ドットコムでドメインを取ろうとしたら異なる文字列を勝手に取得されようとしたとのポストが話題でそれに対する反応を見てるとどうやらもともとかなり悪質なサービスのよう。
それで1年前無料で取得したドメインの更新期限が近いこともあり久しぶりに見てみると自動更新でwhois公開代行費はまだよいとしてもサーバーやらサービス維持費など勝手に追加されておりそれなりな請求予定になっていたので移管することにした。
元々DNSを移行していたこともあり移管先はCloudflareにした。移管の手続きはお名前ドットコムのwhois代行を外してAuthCodeを発行しそれをCloudflare側に入力するだけではあるがお名前ドットコムのUIが最悪なうえになぜかボタンが押せないなどもあって若干手間取った。考えてみるとこれは意図的なものかもしれないな。
whois代行を外す必要がある事情で一時的に名前から住所、電話番号まで個人情報が全公開状態になるので「移管なう」や「移管予定」などは呟くべきではないなと思った。
移管後whoisで結果を確認してみるとCountryとStateは公開されていた。お名前ドットコムのときは全部隠れていたのでへーと思った。これでインターネット活動における俺が都内在中であることは公開情報となったのである。
20250113
「もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。」を読んだ。
以前内容は失念したが気になるポストを見つけてそれで読みたいリストに入っていたので消化した感じ。めちゃめちゃ普通の内容に感じられ特に得るものはなかった。
全体的に"うまい話"はないというかそんな意識があった。
個人的には何事もハックできる余地はないだろうか?という考えであるのでその辺は相容れないだろうなと思ったりした。
20250111
ゲームごとに必要な能力みたいなものを考えていてこれは知能検査で測られる項目に殆ど一致するなと思った。 WAISだと以下になる。
- 言語理解(VCI)
- 知覚推理(PRI)
- ワーキングメモリ(WMI)
- 処理速度(PSI)
なのでこの辺を知ることによってある程度自分に適性のあるゲームを知ることができるなと思った。
以下そこからパッと思いついたことを列挙
- 将棋は重要なのは脳内で駒を動かす力なのでこれはWMIとPRIが重要で持ち時間が短くなるほどPSIの重要性が高まる
- 競技数学と競技プログラミングは近い位置にありそうだが前者は計算力が求められる分WMIとPSIの重要性が高い
- ポーカーは戦略を考える上でVCIが重要だがプレイ中は脳内でレンジを削ったりのような操作が必要なのでWMI、PSIも重要
- 麻雀はポーカーに比べるとそのような操作がない分WMIとPSIの重要性が落ちる
- 不完全情報ゲームはVCIが重要になりがち
自分はおそらくVCI»PRI>WMI=PSIみたいな感じなのでその意味ではKaggleとかHCIみたいなゲームが向いているんだろうなとは思う。ただこれが自分が楽しみたいゲームかというと微妙。
LLMはARC-AGIの結果を見てるとPRIが絶望的っぽいのでPSI»WMI>VCI»PRIみたいな感じだろうか。
最近不完全情報ゲームに関しては案外LLMベースでで作ったAIも結構いい線行くんじゃないかと思ってたりする。
20250109
無料になっていたハイパーインフレーションを読んだ。
昔デスノートを読んだときに現実に1つだけあり得ない設定を持ち込みそれによって世界がどのように変化するか?そこから生まれる頭脳戦を描くという発想に感動したがこれもその類型になるだろう。
敵がバカすぎて頭脳戦が成り立たない、味方がまともすぎて困るなどギャグテイストであるゆえに頭脳戦のメタ的なネタが取り入れられるのが面白いなと思った。これによりある意味リアリティが増しているとも感じられる。
序盤はエロ?描写にモヤりながら読んでいたが後半はちゃんとそこにもツッコミが入るようになったので安心した。
20250106
ポケポケへの熱も冷めつつあり、新たな上達コンテンツを求めて麻雀をはじめた。
触り始めてから間もない現状の記録。
やったこと
YouTube
最近入門にはなんでもYouTube
麻雀が強くなるためのロードマップ。初心者がまず身につけるべき技術とは?
適当に検索してはじめにでてきたのでみた。
麻雀が強いというのはどういうことかがなんとなくわかった。
https://www.youtube.com/watch?v=KVSj7br6MLQ
【麻雀】麻雀本100冊くらい読んだ男がレベル別テーマ別におすすめの戦術書を紹介!
初手の本を探しがてら上記の動画がよかったので同じ人のこの動画を見た。
https://www.youtube.com/watch?v=hS0cNuf4EKA
【雀荘×VTuber】1から覚える麻雀講座
上記の動画で紹介されていたのでこれで基本的なルールを覚えた。
https://www.youtube.com/watch?v=ve6XOwL0VMw
【有料級】麻雀初心者が最速で勝てるようになるためのセオリーを全て解説します。
いったんこの内容を身に着ければそこそこ強くなれそう。
まだ消化できてないのでメモりながらまた見たい。
本も欲しいけど絶版みたいで残念。
https://www.youtube.com/watch?v=nr3P5gNAJtA
【有料級】最初はこれだけで十分!麻雀で勝つために必要な「牌効率」の基礎を徹底解説
明確な基準をもとに牌効率の解説をしていてよい。
これも消化できていないのでゆっくり取り組みたい。
https://www.youtube.com/watch?v=Q05otKQCgeU
本
これだけで勝てる! 麻雀の基本形80
おすすめ戦術書動画でおすすめされていたので買った。
まだ半分くらいだけど雀魂やっててもこれで見たやつだとなる場面が多くって役に立ってる感覚がすごくある。が、解説が物足りないというかモヤるところも多い。
明確な指針を示してくれる先の牌効率の動画のようなスタンスのほうが好みではある。
まあ今の段階では理屈より脳死で形を暗記してしまった方が良いのだろう。
実戦
雀魂やってる。しばらくやって雀士になった。
気づいたらリーチできてたりみたいなことがまだ多くて補助輪なしで打てる気がしない。
気になったこと
鳴きの方針
安い手でも上がれるときもちいのであまり深く考えず役牌ができるときは鳴いてる。
断么九は平和や立直と合わせて高い手を狙いたいので鳴かない方針。
あとはそもそも鳴くことにより不成立となる役を覚えていないので無視。
こういうの麻雀は手に入るデータが豊富なので同じ実力帯で統計的にこっちの選択のほうが勝率が高いみたいな分析が簡単にできるので自分なりの結論を得やすいのはいいなと思う。