20240610
シリアスマンを観た。単に冴えない中年男性に不幸が続く様子を見せらているだけという感じで退屈だった。ユダヤ教、ヨブ記、不確定性原理などの周辺知識があるとまた違って見れるのかもしれないがそもそもこの映画の趣旨からしてあまり意味を求めてもしょうがないのかも。
ファイトクラブの原作小説を読んだ。あまり得るものはなかったがこれは逆に映画がよくできてるということなのだろうな。
20240604
ドゥ・ザ・ライト・シングを観た。ブルックリンの人種差別を扱った映画で一般的に評価も高いようだがあまりピンとこなかった。やっぱり日本で暮らしているとこの辺りの切実な問題意識というのに欠けるからかもしれない。80sヒップホップの雰囲気を感じられたのはよかった。
20240601
ファイトクラブを観た。何回目だろうか。会社員になってから初めて見直したが、IKEAの家具の収集を無意味な貯金に置き換えたらまんま今の自分で身につまされた。主人公(タイラー)のマーラーに対する気持ちがよくわからないまま。
坊主にした。涼しくなるかと思っていたがむしろ直射する日光でかえって暑かった。
20240531
話題だったこともありなぜ働いていると本が読めなくなるのかを働きながら読んだ。題の問について自分の中では人の体力は限られているので単に働くことででそれを消費してしまっているからだと思っているが仮に過去の労働者はそうではないという事実があるとすればこれ以外の何らかの要素が作用しているはずでそのあたりのことを知りたいなと思っていた。
この問に対する著者の意見を要約すると「現代は人々が新自由主義を内面化した結果"ノイズ"を受け入れられなくなっているから」となるがこれは明らかに的を外しているように思える。まず"ノイズ"が2重の意で使用されている。
1つめはアンコントローラブルなものとしてで、これには読書の代替としてパズドラを挙げ、読書は知らないものを取り入れる作業のためアンコントローラブルであるのに対してパズドラは同じ体験の繰り返しなのでコントローラブルだと説明される。
2つめは直接的に不要な知識としてで、代替としてインターネットを挙げ、読書は不要な知識も含まれるのに対しインターネットは検索やフォローによって必要な情報のみ得ることができるのだと説明される。
パズドラは2つめの意味においては"ノイズ"だろうし、読書の代替として本命であるはずのSNS、Youtube、Tiktokが"ノイズ"でないことを全く説明できていない。
またその対策としての提案を"半身"という概念からあれこれ論じてはいるが結局のところ働くと本が読めないので働くのを減らそうという主張で実も蓋もない。
20240526
SUMOタウンのこの記事を読んで面白そうだったので多摩川の野草観察会に行ってきた。
https://suumo.jp/town/entry/tamagawa-tamaoki/
多少予習しておこうかと調べたりもしたけど全く頭に入らなかったが、実際に多摩川を歩きながら触ったり食べたり話を聞いたりしながら見てるとサクサク覚えられて面白かった。時系列順に覚えたのは以下。
- クワ
- ヒルガオ
- アレチウリ
- ギシギシ
- カキドオシ
- ヘラオオバコ
- カラシナ
- アレチハナガサ
- ハルジオン
- ヒメジオン
- ヒナキキョウソウ
- ハルシャギク
- シロツメクサ
- アカツメクサ
- クスダマコメクサ
- コメツブツメクサ
- クズ
- カラスムギ
- ケナチチガヤ
- ワルナスビ
- セイダカアワダチソウ
- ノビル
- カラムシ
会の最後で写真付きの一覧が載った紙が配られてこれを先に配らなかったのは実物でなく紙ばっかりを見るようになってしまうからですとの説明があってなるほどと思った。
最近なんのやる気もなくて耐えの時間。
20240520
パーム・スプリングスを観た。タイムリープxラブコメで内容もベタだが主人公の行動にリアリティがあって感情移入できた。あと全体的に音楽とテンポがよくて楽しかった。冒頭で流れるKhruangbinがありがたい。恐竜の件だけよくわからず。
20240507
基礎から学べる現代アートを読んだ。元はYouTubeでそちらを見た後復習がてら流したという感じ。本としては後半は内容が足されてて章立ても再構成されていたがまとめページは動画の使い回しだったりで若干の作りの雑さは感じた。内容は現代アートの基本的な知識がコンパクトにまとまっていてちょうどよかった。結局アートはマイケルフリードの言う"自立性"を必須としないのであればマーケティングゲーにならざる終えないよなと思った。とはいえ市場化が進めば人々にはまだ評価されていない評価され得る作品を発掘するインセンティブが発生するわけで値段をつけれる体裁にしておくというのは案外大事なんじゃないかなと思ったりした。
そういえば昨日の田中功起の提案という行為自体を作品とするみたいなのも有用芸術として典型でそれ自体別に新しいことでもなかったのか。
https://www.youtube.com/channel/UC4oUa-m1FXNJQjJOXbFo98Q
スーパーバッド 童貞ウォーズを観た。これもWGAのリストにあったので。そういえばブックスマート、レディバードもランクインしていてアメリカ人ってやっぱこういうハイスクールコメディ?好きなんだな。
20240506
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?を目当てに国立西洋美術館に行った。現代美術作家に西洋美術館所蔵の作品と合わせて展示してもらうことによって現代美術にとっての西洋美術館の価値を明らかにするという趣旨のようだが作家の選定が恣意的な以上まあそれっぽくはなるだろうなという感じ。むしろこの展示では現代美術の領域が西洋美術の権威主義に侵食されているようなものでこれでいて自己批判みたいなスタンスなのはちょっとキモいなと思った。純粋に作品としては全体的に見ていて楽しかった。中林忠良、坂本夏子がビジュアルとして印象に残った。
https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/28609
ついでに常設展もいった。普段展示に行くときはその人を少しは予習していくので色々思う余地があるのだけどこう雑多に並べられていると前の展示で飽きてきていたのもあり漫然と見て終わってしまった。またこっちは建築としての西洋美術館を見ておくという目的でもあり。当然本物のLC1、LC2でしっかり寛げてそれもまたよかった。
20240503
結構前にも観たけど世界に一つのプレイブックを観た。脚本としては王道な気がするが結構響いた。グッドウィルハンティング然りウォールフラワー然りメンタルに問題がある人々が他社との交流を通じて好転していく的なパターンは深く感情移入してしまいがち。あと一番気持ちいところで流れるWhite Stripesがよい。
アカデミー賞も取ってるし一般的にも評価の高い映画っぽいがその理由はあまりわからない。IMDbでも過大評価だという趣旨のレビューが多かった。
20240502
ShpongleというかSimon Posfordのライブに行った。Shpongleとしてはラストギグらしい。前座のDJの流すDigeridooでブチ上がった状態からShpongleの1時間半はパフォーマンスもウケたしかなりキマってたけどHallucinogenからはダレてしまった。ラストはDMTでfin。長尺のライブを耐えきる体力と精神力が欲しい。
ライブ後は始発まで1時間くらい円山町や道玄坂周りをブラブラしてたのだが結構な数の若者が屯っていて治安も悪そうだった。昔もこんなのだったけか。