20240404

Posted on Apr 4, 2024

川勝知事の失言のニュースをきっかけに「職業に貴賎なし」の道徳観の由来について気になったので調べた。もともとは江戸時代の石田梅岩によるもので士農工商において具体的な生産を行わないという理由から最下層に位置付けられた商人を必要性の観点から擁護する趣旨のようだった。確かに商人を差別することで商人が職務を放棄すれば社会が成り立たなくなってしまうのでこれには納得できる。
ただ少なくとも現代の日本では職業の選択の自由があるのでこの理屈は成り立たないと思った。なぜなら必要にもかかわらず不人気の職があれば市場原理からして収入は高まり不人気ではなくなるからだ。実際不人気で収入が高い職種というのを自分は知らない。

仕事はなんとなく頭を使わないことに頭を使ってるという感じがあってちゃんと頭を使うようなことをルーティン化しておきたいなという気持ちがあり、新卒もやってるようなのでAtCoderを再開しようかなと思った。平日は1日1題以上解くという緩い制約でしばらく頑張りたい。
またその関連で論理トレーニング101題という本をはじめた。読んでいて著者は冒頭で否定しているが、構文的に定まる意味の範囲が広いほど認知的負荷は減らせるはずで、やはり扱う言語によって論理的思考力には差が出るのではないかと思った。これを人で検証するのは難しいが、言語の異なる同質、同量のコーパスで学習させたLLMの論理推論能力を比較してみるのは面白そうだと思った。