20250523
「22世紀の民主主義」を読んだ。
読んだ理由
Pluralityをじっくり読む前に軽く読めそうなこれをサクッと目を通しておこうかなという感じ。
22世紀の資本主義も読んだことだし。
新しいジャンルに手を出すときには初手に過激寄りの本をキメておくことでその個人的な賛否に寄らずその後が捗るという経験則。
雑記
個人的な今の政治に対する問題意識は、間接民主主義によって解像度の低い意思決定しかできないこと、老人が多数派なせいで政治が近視眼的になりがちなことだと考えてたがここは本書でも同様のものを共有している。
実際にコロナ禍において民市主義国家ほど死者が多くGDP成長率も低かったというデータは知らなかった。
その対策として既に挙げられているのが政策ごとの
- 液体民主主義
- 分人民主主義
- 二次投票
などなわけだがそもそも個人が政策ごとに投票をするというは意思決定のコストが高すぎるという問題がある。
この処方箋として
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データによる価値判断: 各論点・イシューごとに価値判断の基準や目的関数を民意データから算出
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データによる政策立案: 価値判断・目的関数に従って最適な政策的意思決定を行う
からなる「無意識民主主義」が本書の趣旨となる提案。
実際に技術的に可能か?今の民主主義から導入が可能か?というとウーンとなるが22世紀、おそらくASI達成後の未来ではワンチャンありうる話なのだろうか?