20251009
Xで見かけて読んだ。
本格的なTCGは取り組んだことがなかったので基本的なノリを知れたのはよかった。
以下章ごとに軽く感想
1章
まえがき的な。
トッププレイヤーでもTCGは敗者のゲーム(ミスが少ない方が勝つゲーム)であるという認識であるのは意外だった。将棋とかはプロレベルだとどちらかといえば勝者のゲームな気はしてたので。これって環境が定期的に変わるために全体としての習熟度が(将棋などに比べると)低いために生じるものなのかTCG自体のゲーム性に由来するのかはあまりわかっていない。
あとアド理論が普通に理解できなかった。(MTGの経験があるとわかるのかも)
2章
簡単な確率の解説でだいたい既知の内容だった。
3章
行動経済学や心理学を使ってTCGにおいて陥りがちな罠について説明している。
プロスペクト理論に基づきデッキの構築でありがちな失敗を解説している箇所があるのだがそこだけはかなり眉唾。
認知バイアスで自分の都合のいいように状況を解釈してしまうというのはポケポケ界隈をみていてもそう思うしそもそもその自覚からない人も多そうなのでその層には刺さりそう。
4章
練習法について。
5節の「ゲームの一貫性を作る」は著者のTCGに対する理解が端的に書かれた箇所だと思うがたぶん自分の経験不足であまりピンとこなかった。
5章
デッキ構築のすすめ、デッキ構築は勝者のゲームらしい。
著者の面白いデッキの構築が真の目的で対戦は仮説の検証としての手段というスタンスなのはいいなと思った。敗者のゲームを極めるのって個人的にはストレスなのでやるならこういうスタンスで向き合いたいと思った